こんにちは、OtokuJETです。
今回は、自分が転職活動での内定率を高めるために、転職エージェントとの関わり方や付き合い方において工夫したことを紹介します。
※【40代転職成功例】”40代の転職は厳しい”は固定概念に過ぎないを事前に一読いただくと背景を理解しやすいかと思います
転職エージェントの価値とは?
まず、そもそも転職エージェントが私に対して本質的にどのような価値を提供してくれたか?について紹介します。
転職エージェントを活用して良かったこと① 非公開/未募集案件を紹介してくれた
まず、非公開や未募集の案件を紹介してくれたことです。
下記は、以前、【40代転職成功例】”40代の転職は厳しい”は固定概念に過ぎないでも解説した「企業と転職エージェントの関係を示した図」です。

「非公開案件」とは、競合に知られたくない、社内公開できない等の理由でオープンにしていない案件です。例えば、競合とバチバチに競い合っているサービスのCMO/マーケティング担当役員のポジション、3ヶ月後に退任予定のCFOポジション、パフォーマンスしていないマネージャーの後任ポジション、です。
「未募集案件」とは、具体的な採用要件が定まっておらず、採用担当に連携していない案件です。例えば、「中長期戦略の実現に向けて新規事業を推進してくれる担当が欲しいが喫緊ではないので良い人がいたら考えよう」、「来期IPO準備を本格化してく上で経理マネージャーを採用したいが予算がつくタイミングである4ヶ月後に募集を開始しよう」という案件です。
indeedやビズリーチ/リクルートダイレクトスカウト等の転職サイトやコーポレートサイトからは知り得ない「非公開案件」・「未募集案件」の情報を紹介してくれるのが転職エージェントの最大の価値です。
転職エージェントを活用して良かったこと② 推薦文を書いてくれた
次に、深い関係を築いている企業に対し、第三者として私の推薦文を作成し、応募と共に提示してくれました。
推薦文は、
・職務経歴書やインタビュー内容
・他、転職エージェントが把握している転職者に関する情報や評判
を要約した上で、いかに転職者が企業にとって価値ある人材かを第三者視点でアピールするものです。
推薦文の価値は想像以上に大きいです。企業が信頼している転職エージェントからのお墨付きが付いた状態で面談に臨めるのですから。
自分が信頼してる人からの紹介であれば安心しやすいのと一緒です。
ちなみに、信頼できる転職エージェントは、事前に転職者にインタビューをして推薦文を丁寧に作り、企業に伝えてくれます。最悪な転職エージェントは、職務経歴書と履歴書のみを企業に投げるだけです。
転職エージェントを活用して良かったこと③ リファレンスインタビューをしてくれた
企業によっては、候補者と実際に働いたことにある人に候補者の評判等を聞く「リファレンス」をとるケースがあります。
私を担当した転職エージェントは、企業からの依頼に応じ、第三者としてリファレンスインタビューを実施してくれました。どんな人をインタビュイーに選べば良いかから相談にのってくれ、日程調整だけしたら、後は全部インタビューし、結果を整理した上で企業に提出してくれました。
リファレンスインタビューは、推薦文以上に強力な後押し材料となります。実際に自分と働いたことのある人からの評判が、自分の職務経歴書をさらに光らせること繋がります。
転職エージェントを活用して良かったこと④ オファー内容を交渉してくれた
最後は、自分の代わりにオファー内容を交渉してくれました。
オファー内容の交渉を転職者自身で行うことは、リスクが高いと考えています。
交渉ラインも不透明ですし、伝え方にも配慮しないと内定先との関係を悪化させかねません。
転職エージェントの報酬は、採用された転職者の理論年収の35%程度が相場です。オファー年収の高さに比例した報酬が転職エージェントに入るわけです。つまり、転職者と転職エージェントは同じ利害関係者同士です。加えて、内定先である企業についても熟知しており、人間関係も作れています。転職エージェントによっては内定先の経営者や人事担当役員クラスと直接コミュニケーションできる関係を作っているエージェントもいます。よって、転職エージェントを通じてオファー内容を交渉する方が効果的でリスクが少ないのです。
転職エージェントとの付き合い方/関わり方
以上の転職エージェントが私に提供してくれた価値を踏まえ、転職エージェントとどのように関わっていくのが良いか、実際に私が意識的に工夫した事例も交えながら解説します。
転職エージェントには丁寧に接する
自分の経歴に自身のある人であればあるほど、転職エージェントを自分の召使いのように顎で扱いがちです。
実際に転職エージェントから聞くと以下のような扱い方をされたことがあるそうです。
- 転職エージェントとの最初の面談で、これまでのキャリアや転職動機、選社軸について質問すると「職務経歴書に全部書いてあります。確認して年収800万以上の会社を1週間以内にできる限りピックアップしてください」と一方的に要望だけを伝えられた
- 書類選考が通過しなかった時に「あなたの売り込み方が悪いんじゃないですか?」と言われた
- 面談が通過しなかった時に「事前に会社側はポジティブと聞いてたのに落ちた。お前のせいだ」と罵倒された
- 内定辞退の際、辞退理由を告げることなく「いい感じで断っておいて」と言われた
転職エージェントも人間です。プロフェッショナルとはいえ、ある意味、自分が企業に売り込もうとしている商品である「転職者」から雑に扱われたら、そこに感情的なゆらぎが入り込む可能性はゼロではありません。自分という商品を企業に売り込んでくれる優秀なセールスパーソンとしてリスペクトをもって、丁寧に接することをお勧めします。具体例を示します。
- 職務経歴書に書いてあることでも聞かれたら丁寧に回答する
- 案件を紹介してくれたら感謝を示す
- 面談の日時や場所を連絡してくれたら感謝を示す
- 転職エージェントからの電話は極力でる、でれないなら折り返す。難しい場合は、電話できる時間を伝える
- 書類選考や面談で見送りとなったとしても、機会を作ってくれたことに対する感謝を示す
- 内定辞退の場合は、理由を丁寧に伝え、転職エージェントが企業に説明しやすいようにする
転職の意思と期限は明確に伝える
転職エージェントも商売ですので、転職確度が高い転職者を優先的に扱います。
ですから、「良い会社があれば転職したい」「期限は決めていない」というスタンスではなく、明確に「◯◯月末までに転職します」と明確に転職意思があること、転職活動の期限があることの2点を伝えましょう。意思と期限を明確に伝えることで、紹介してくれる案件の数や選考スピードが圧倒的に変わります。
私の場合、100%辞める意思を固めていたこともあり、現職との調整を待たずに、転職意思と期限を明確にエージェントに伝えました。
志望度の優先順位と他社のオファー内容を率直にシェアする
最後に、選考中の会社に対する志望度の優先順位と他社オファー内容については、率直に転職エージェントに伝えることをお勧めします。
理由は、オファーが出る前の企業に対し、転職エージェントが他社のオファー内容をベースに交渉してくれるからです。
私の場合、幾つか志望度の高い企業があり、1社のオファーが出た時点でエージェントに内容をシェアしました。その後、別の2社からもらったオファー内容は1社目のオファーを超えるものでした。転職エージェントから明確に「交渉します」とは伝えられていなかったのですが、明らかに1社目のオファー内容を意識したオファー説明となっていたため、察するに他社のオファー内容を勘案して企業に伝えてくれたのだと思っています。
まとめ
最後にまとめです。
・転職エージェントの価値は、「非公開/未募集の案件紹介」・「推薦文の作成」・「リファレンスインタビューの代行」・「オファー内容の交渉」の4つ ・以上の価値を踏まえ、転職エージェントに対しては、まず転職意思・期限を明確に伝えた上で、丁寧にコミュニケーションすると共に、選考が進んできたら志望順位と他社オファー内容を率直にシェアすることをお勧め
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